2014年03月02日

近現代史講座第4期第7回「撫順戦犯管理所が照射する日中戦争」ご案内

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皆さま
今回の近現代史講座は、「撫順戦犯管理所が照射する日中戦争 〜『鬼』から『人』へ〜」です。
日本がアジアにもたらした甚大な被害、とりわけ中国では南京大虐殺をはじめ、数々の残虐な行為を行いました。中国ではそうした行為をした日本の戦犯に対し、人間的扱いを行うことで、その責任を、制度的なものだけではなく、1人1人の戦犯個人の心の内側からも真摯に問い直して反省してもらいたいと、人間的な扱いをしました。そうした赦しや理解のうえに築かれてきた信頼が、今また、心ない言論により崩されようとしています。今こそ、この歴史を学び、人倫の道を考え直す謙虚さが日本人には必要なのではないでしょうか。
ぜひ共に考えましょう。どうぞご参加を!

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日本の近現代史 第4期 第7回
撫順戦犯管理所が照射する日中戦争 〜「鬼」から「人」へ〜
レポーター  奥山 忍 さん(高校教員)

日時:2014年3月8日(土)14時〜16時
場所:長崎市民会館 第3研修室

※どなたでも自由に参加できます。参加費(資料代)300円が必要です。

【講座概要】
 2013年12月26日安倍首相は、現職総理として7年ぶりに靖国神社に参拝しました。韓国や中国からの抗議はもちろんのこと、米国からも「失望」が表明されました。東アジアのさらなる外交悪化を日本が招いてしまったからです。

 戦争の被害者・加害者双方の当事者が減少している中で、およそ70年余り前の過去の記憶はどんどん失われています。靖国参拝をするような首相のもとでは、東アジアの歴史認識の溝は埋まることはありません。領土問題などの緊張が続く東アジア各国で、ナショナリズムの嵐が吹き荒れ、最悪の事態をまねく可能性が高いことは、誰の目にも明らかでしょう。もはや私たちにはどうすることもできないのでしょうか?

 戦争の和解という非常に困難なことを、日中双方の被害者・加害者である当事者らが、成し遂げた希有なできごとがあります。「撫順の奇蹟」です。「撫順の奇蹟」とは、瀋陽(旧奉天)近郊の撫順戦犯管理所に収容された日本人「戦犯」らが、中国側の「人道政策」にもとづく教育によって人間の尊厳をとりもどし、自らが戦争で犯した罪を認め(認罪)、その罪を告白し(坦白)、心からの謝罪と反省を行った結果、1956年に中国で行われた裁判(瀋陽国際軍事裁判)では、特に罪の重い45名のみが起訴され、残りの約1000名余が起訴免
除・釈放となったできごとをさします。起訴された45名には有期刑が下されましたが、非常に寛大な処置がとられ、刑期満了前に釈放となりました。第2次世界大戦の戦犯を連合国が裁いた39の軍事法廷で、1人の死刑判決も無期懲役も出さずに全員が釈放されたのは、この裁判だけです。

 撫順戦犯管理所で、いったい何が起こり、どのような経緯をたどって「奇蹟」が生み出されたのでしょう?被害者・加害者双方に和解の困難さを乗り越えさせたものは何だったのか?
 「撫順の奇蹟」について学ぶことは、日本が東アジア諸国との和解をすすめ、未来を切り拓く道へつながるのではないかと思います。ぜひ、みなさんとの意見交換をしたいと思います。

以上
posted by toratanu21 at 10:03| 主なニュース・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする