2014年04月08日

近現代史講座第4期第8回「軍は『民』を守ったか」ご案内

近現代史8回ブログ.jpg
皆さま

いよいよ今期最後の近現代史講座です。
「愛国」を言うとき、権力者の頭の中には何が守るべきものとしてあるのでしょうか。彼ら彼女らのいう「愛国」に乗せられ、最後に盾にされたのは、私たち庶民の命と生活ではなかったのでしょうか。二度とだまされないために、あらためてその事実を直視していければと思います。
ぜひ多くの方、ご参加ください!
***********************************
日本の近現代史 第4期 第8回
軍は「民」を守ったか 〜戦争末期の「満州」・沖縄〜
レポーター  新海智広さん(高校教員)
 日時:2014年4月12日(土)14時〜16時
 場所:長崎市民会館 第3研修室

※どなたでも自由に参加できます。参加費(資料代)300円が必要です。

【講座概要】
「肉攻」という言葉をご存知だろうか。爆弾を抱えて敵の戦車に体当たりし損害を与えようとする、れっきとした日本軍の戦闘方法のひとつで、1944年に日本陸軍が作成した「対戦車戦闘の参考」に以下の記述がある。

「肉攻の要は我が行動を秘匿し好機に乗じ突如肉迫し、決死の攻撃を行うに在り。之が時は滅私殉 皇の至誠に燃え且つ敵戦車必殺の旺盛なる攻撃精神を以って決死体当たりを敢行し、命を以って 一台の敵戦車と数名の乗員を倒すを要す」

肉攻を「人命軽視」と批判することはたやすいが、ここには深く考えてみるべき事が潜んでいるように思う。アジア各地において日本軍が犯した残虐行為、肉攻・特攻などと称される攻撃や戦場での「玉砕」、民衆による「集団自決」の発生等、かつてのアジア・太平洋戦争における日本の軍事行動、及びそれに付随して発生したさまざまな事象には、それらを貫く本質的な何かがあるのではないか。それはつまり日本軍の本質であり、大日本帝国の──更には現在の日本社会の──本質でもあるような気がする。

2012年12月に成立した第二次安倍内閣は、「戦後レジームからの脱却」を公言し、教育やメディアのコントロールに本格的に介入しはじめている。その目指すところは大日本帝国(→美しい国)への回帰であり、最後の仕上げは日本国憲法の改悪、特に第9条の実質的抹消だろう。「軍なくして、誰が国民の生命や財産を守ってくれるのか」「中国や北朝鮮の軍事的脅威に相応の備えは必要」等の発言が、首肯されるような空気が既に蔓延しつつある。この講座では、住民と軍が一体となった中で地上戦が展開された沖縄と、100万を超える在留邦人が存在した「満州国」の敗戦時の実相を顧みたい。このような時だからこそ、はたして軍は民衆を守ったのか、事実を検証することには大きな意味がある。敗戦直前の、膨大な民衆の死に思いを馳せ、軍と日本社会の本質を考察し、この先日本の進むべき道について考えたい。

以上
posted by toratanu21 at 09:53| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月04日

「原爆と朝鮮人 第7集」ついに出ました!

原爆と朝鮮人7集.JPG皆さま
「原爆と朝鮮人」第7集(長崎在日朝鮮人の人権を守る会編)が3月15日付で発刊となりました。2002年の第1集再版から12年。満を持して出された第7集のサブタイトルは、「長崎市軍需企業朝鮮人強制動員実態調査報告書」です。戦時中の朝鮮人労働者に関する公的資料や、韓国の政府機関である「対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会」の中心的調査研究員の論文に記された事実を追跡調査。その結果、判明した事実により、これまでの記録に追加修正を加えてより正確を期し、また「強制動員口述記録集」を和訳するなどして、三菱長崎造船所や川南工業への戦時動員、長崎港運、住吉トンネル工事への朝鮮人動員、そして端島編「軍艦島に耳を澄ませば−ふたたび」として、サハリンからの二重徴用の実態と証言が載せられています。ぜひこの貴重な資料をご覧ください。
※当資料館にて販売しています。(1500円)
posted by toratanu21 at 01:24| 主なニュース・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月02日

近現代史講座第4期第7回「撫順戦犯管理所が照射する日中戦争」ご案内

近現代史講座第4期7回ブログ.gif

皆さま
今回の近現代史講座は、「撫順戦犯管理所が照射する日中戦争 〜『鬼』から『人』へ〜」です。
日本がアジアにもたらした甚大な被害、とりわけ中国では南京大虐殺をはじめ、数々の残虐な行為を行いました。中国ではそうした行為をした日本の戦犯に対し、人間的扱いを行うことで、その責任を、制度的なものだけではなく、1人1人の戦犯個人の心の内側からも真摯に問い直して反省してもらいたいと、人間的な扱いをしました。そうした赦しや理解のうえに築かれてきた信頼が、今また、心ない言論により崩されようとしています。今こそ、この歴史を学び、人倫の道を考え直す謙虚さが日本人には必要なのではないでしょうか。
ぜひ共に考えましょう。どうぞご参加を!

***********************************
日本の近現代史 第4期 第7回
撫順戦犯管理所が照射する日中戦争 〜「鬼」から「人」へ〜
レポーター  奥山 忍 さん(高校教員)

日時:2014年3月8日(土)14時〜16時
場所:長崎市民会館 第3研修室

※どなたでも自由に参加できます。参加費(資料代)300円が必要です。

【講座概要】
 2013年12月26日安倍首相は、現職総理として7年ぶりに靖国神社に参拝しました。韓国や中国からの抗議はもちろんのこと、米国からも「失望」が表明されました。東アジアのさらなる外交悪化を日本が招いてしまったからです。

 戦争の被害者・加害者双方の当事者が減少している中で、およそ70年余り前の過去の記憶はどんどん失われています。靖国参拝をするような首相のもとでは、東アジアの歴史認識の溝は埋まることはありません。領土問題などの緊張が続く東アジア各国で、ナショナリズムの嵐が吹き荒れ、最悪の事態をまねく可能性が高いことは、誰の目にも明らかでしょう。もはや私たちにはどうすることもできないのでしょうか?

 戦争の和解という非常に困難なことを、日中双方の被害者・加害者である当事者らが、成し遂げた希有なできごとがあります。「撫順の奇蹟」です。「撫順の奇蹟」とは、瀋陽(旧奉天)近郊の撫順戦犯管理所に収容された日本人「戦犯」らが、中国側の「人道政策」にもとづく教育によって人間の尊厳をとりもどし、自らが戦争で犯した罪を認め(認罪)、その罪を告白し(坦白)、心からの謝罪と反省を行った結果、1956年に中国で行われた裁判(瀋陽国際軍事裁判)では、特に罪の重い45名のみが起訴され、残りの約1000名余が起訴免
除・釈放となったできごとをさします。起訴された45名には有期刑が下されましたが、非常に寛大な処置がとられ、刑期満了前に釈放となりました。第2次世界大戦の戦犯を連合国が裁いた39の軍事法廷で、1人の死刑判決も無期懲役も出さずに全員が釈放されたのは、この裁判だけです。

 撫順戦犯管理所で、いったい何が起こり、どのような経緯をたどって「奇蹟」が生み出されたのでしょう?被害者・加害者双方に和解の困難さを乗り越えさせたものは何だったのか?
 「撫順の奇蹟」について学ぶことは、日本が東アジア諸国との和解をすすめ、未来を切り拓く道へつながるのではないかと思います。ぜひ、みなさんとの意見交換をしたいと思います。

以上
posted by toratanu21 at 10:03| 主なニュース・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

ドイツからの訪問者と交流&田上市長訪問

一1P2230564交流会_R.JPG皆さま

2月23日、ドイツからの一行が資料館を訪問され、交流しました。その報告ですひらめき

****************************
資料館にドイツからの訪問者を迎える

兵役拒否者の受け入れ以来、交流が続いている独日平和フォーラムと国際青年派遣奉仕会によるボランティアメンバーが2月23日、資料館を訪問、相互の情報交換をし、交流を新たにしました。来館メンバーは、独日平和フォーラム代表、オイゲン・アイヒホルン、放射線防護協会会長のセバスティアン・プルーグバイル、それにルイーゼ・イエーガー、ナオミ・クライン、カタリーナ・カンケさんでした。資料館からは高實理事長ほか三名が応対しました。ルイーゼさんたちはそれぞれ広島で幼稚園や老人ホームでボランティア活動をしているということでした。セバスチアンがチェルノヴイリの専門家ということで、とくに放射能の許容量の問題、甲状腺がんの発生の問題、チェルノヴイリ事故後の政府の対応と福島の事故後の日本政府の対応、放射能に関する国際機関のありようなどが話題になりました。そのあと夕食会を開きました。写真はその時のスナップ写真です。24日午前中に長崎市役所に行き、田上市長を訪問しました。高實理事長と園田副理事長が同行しました。
P2240567_R.JPG
(上の写真は、夕食会の様子。左は、長崎市役所に田上市長を訪問したときのもの)
posted by toratanu21 at 23:50| 資料館あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月15日

「外務大臣麻生太郎の汚い秘密」と金光烈さん(再掲)

下記のスタディツアーで講師をされる金光烈さんですが、以前、米紙の記事を採り上げたときにも登場しました。当資料館でも人気の記事でして(笑)、こちらのアドレスに引っ越したら検索からは表示されなくなったので、ものはついで、再アップさせていただきます。
ぜひ、麻生炭鉱についても皆さん勉強してくださいませ猫

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
金光烈さん著書
2006年02月12日
「外務大臣麻生太郎の汚い秘密」と金光烈さん

金光烈さん著書市民運動のメーリングリストに最近、「アメリカの体制批判雑誌カウンターパンチに出た日本の戦争責任」という投稿がありました。

この、2月2日付米誌「カウンターパンチ」に載った「外務大臣麻生太郎の汚い秘密」という記事に名前のでている歴史家「キム・グアン・ユル」とは、福岡の金光烈さんのことで、朝鮮人の強制連行や遺骨についての研究者。岡資料館関係者とも長くお付き合いさせていただいています。
金さんの著書「足で見た筑豊 朝鮮人炭鉱労働の記録」(04年2月刊、明石書店、4800円)は、当資料館でも発売しています。

その記事をご紹介します。やや長文ですが、読み応えはバツグンです。

【カウンターパンチ独占記事】

日本は、北朝鮮による70人の日本人誘拐について喚きたてているが朝鮮半島から強制連行した100万人もの奴隷に関して別に気の毒とも考えていない

原文はここにあります。
http://www.counterpunch.org/reed02022006.html

Japan Howls About 70 North Korea Abductions, Not Sorry About Its One Million Korean Slaves

記事訳文を読む
posted by toratanu21 at 10:15| 資料館あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする